092-589-7007 WEB予約

当院での根管治療について

「根管治療」と言っても聞き馴染みのない方がほとんどかもしれません。

根管治療とは、「神経のお部屋のお掃除」や「歯の根っこのお掃除」などと呼ばれる治療です。

 

根管治療ってなに?

小さな虫歯の場合、虫歯の部分を削って詰めればそれで治療は終了です。

しかし、虫歯が大きく進行し歯の内部にある神経にまで達してしまった場合、その神経は死んでしまい腐ってしまうので神経を保存することはできません。神経のほんの一部にしか虫歯菌が到達していなかった場合、神経を温存するような治療法も当院では行っております。この治療法について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

歯の神経をとらずに残す治療 MTAセメントについて

細菌に感染した歯の神経を取り除き、神経が入っていたお部屋(根管)を綺麗に掃除することを根管治療と言います。

歯の内部と根っこの先に細菌が住みついていて悪さをするので、この細菌の数を0に近づけることが根管治療の目的です。

 

根管治療には「ファイル」という細い器具を用います。ファイルで根管を切削して細菌に感染している歯質を除去していきます。

また、消毒薬で根管内を洗ったりします。治療の最後には根管内に殺菌薬を詰めます。

一回の治療のみでは細菌の数を0にすることはできないので、通常根管治療は何回か回数がかかります(回数は歯の状態によって変わります)。

症状が無くなったり、根っこの先の膿の袋が小さくなった・無くなったことが確認できたら、根管の中にお薬を緊密に詰めて再び細菌が入らないように封鎖します。その後、必要に応じて歯に土台を立て、被せ物をして一連の治療はやっと終了です。

 

歯の内部や根っこの先の細菌の数を0にすることが目的だと述べましたが、唾液には1滴あたり1億〜10億もの細菌が存在します。

なので、根管治療中、根管内にほんの少しでも唾液が入ってしまうと、治療で減らした細菌の数よりも入ってきた細菌の数の方が多い、ということにもなりかねません。こうなると治療の成功率が下がってしまいます。

しかし、お口の中で唾液を1滴も入れずに根管治療を行うことは通常困難です。

そこで当院で用いているのが「ラバーダム」です。

 

ラバーダムってなに?

これまた聞き馴染みのない言葉かと思います。ラバーダムとはゴム製のシートです。

ラバーダムというゴムのシートに穴を開け、根管治療を行う歯1本だけをその穴から出し、歯の中に唾液などが入ってしまうことを防ぎます。

日本の保険の点数にはこのラバーダムは含まれないため、ラバーダムを使わず根管治療を行う歯医者さんが大半です(2011年のデータでは日本におけるラバーダムの使用率はわずか5.4%です)。

しかし当院では保険診療の根管治療においても、基本的に全症例でラバーダムを使用しています。

ラバーダムを用いることにより根管治療の成功率が上がり、ひいては歯の寿命を伸ばすことにつながります。

当院は一時的な痛みの除去だけではなく、長期予後を良くしたいと考えており、そのためには、根管治療にはラバーダムは必須と考えています。

そのため、手間と材料費を惜しまず全症例でラバーダムを使用しているのです。

 

痛みが無くなったらもう歯医者には行かなくて大丈夫?

虫歯が神経に達した直後は強い痛みがありますが、神経が死んでしまうと痛みが落ち着くことも多いです。

このため「治ったのかな?」「痛みは消えたから歯医者にはもう行かなくていいか」と考える方もいらっしゃいますが、残念ながら痛みが無くなったとしても歯が勝手に治ることはなく、放置しておくと細菌の感染は拡大する一方です。

根っこの先の膿の袋が大きい場合、一般的に根管治療の回数や期間も増えますし、根管治療のみでは治癒せず、外科的な処置が追加で必要となる場合もあります。

なのでたとえ痛みが落ち着いたとしても早めに歯医者へお越しいただき、早めに治療を開始されることをおすすすめします。

春日市の歯医者|医療法人 医仁会 アクロスモール 春日歯科

日付:  カテゴリ:医院ブログ

マウスピース型のこども歯並び矯正!プレオルソ!

今回は「プレオルソ」というこどもの歯並び矯正法についてご紹介いたします。

歯列矯正治療は、年齢によってⅠ期治療(乳歯〜乳歯と永久歯が混合している時期の歯列矯正)とⅡ期治療(永久歯の歯列矯正)に分かれ、プレオルソによる矯正治療はⅠ期治療にあたります。Ⅰ期治療をすることで、将来の歯並びに多くの良い影響を及ぼすと言われています。Ⅰ期治療のみで綺麗な歯並びを得ることが可能なケースもありますし、本格矯正(Ⅱ期治療)が必要になった場合でも「便宜抜歯」や「後戻り」を防ぐことができる可能性が高くなります。また、Ⅱ期治療の治療期間が短くなるというメリットもあります。

プレオルソの特徴
  • 柔らかく、取り外しができるマウスピース式

マウスピース式なので取り外しができ、また、柔らかく、安心・安全に治療に取り組んでいただけます。

  • 学校に持って行く必要はありません

プレオルソは家にいる時(約1時間)と寝る時に装着して使います。学校ではプレオルソを装着する必要はなく、普段通りに過ごせます。

  • 口呼吸を鼻呼吸へ促します

口呼吸は歯並びの悪化や虫歯などお口に様々な悪影響を及ぼします。プレオルソを装着することで自然と鼻呼吸へと誘導されます。

 

プレオルソの効果・目的
  • 歯並びの矯正
  • 噛み合わせの改善
  • 口呼吸から鼻呼吸へ誘導
  • 舌のトレーニング
  • お口ポカンの改善
  • 正しい嚥下・発音

 

プレオルソは、成長後に行う本格矯正(Ⅱ期治療)のようなゴールを目指す治療方法ではありませんが、小児期に口腔内外の環境を整え、健康的な歯並びと口元を目指します。

プレオルソは歯並びだけではなく、口周りの筋肉の機能を改善する訓練を同時に行うことが可能です。これはⅡ期治療で行うワイヤー矯正やマウスピース矯正にはない効果で、成長期の時期だからこそできるものです。「お口ポカン」の改善にも効果があります。10歳頃までのうちに口呼吸を鼻呼吸へ促し、口周りの筋肉のバランスを整えることは、将来の歯並びや顎顔面の成長発育にとても良い影響があると言われています。

 

お子様の歯並びが気になる親御様はたくさんいらっしゃるかと思います。今はまだ乳歯だから矯正治療はできないの?何歳から矯正治療を始めればいいの?と疑問に思われている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

早いうちから矯正治療を始めると、

  • 顎の骨の成長をコントロールできる
  • お口周りの筋肉のバランスを整えられる
  • 良くない習癖を除去できる

上記のようなメリットがあります。

顎の骨の成長が止まってからの矯正治療では、顎の位置関係は全身麻酔で行う大掛かりな手術でしか治せません。

大人になってからの矯正治療ももちろん可能ですが、色々な制約があることもあり、早いうちから矯正治療を始めていた方が結果的に良い歯並びやお口周りのバランスが得られることが多いです(もちろん、Ⅰ期治療を行った上でさらに大掛かりな手術が必要になるケースも中にはあります)。

まずはご気軽にご相談ください。

 

春日市の歯医者|医療法人 医仁会 アクロスモール 春日歯科

日付:  カテゴリ:医院ブログ

当院でのお子さんの歯科治療について

『子どもの口に虫歯っぽいものがある。』『学校検診で指摘を受けた。』『子どもが歯が痛いと言っている』などなど、お子さんのお口のトラブルや悩みを抱えている方も多いかと思います。

今回は当院での子どもの歯科治療について説明していきます。

当院では、お子さまが歯医者さん嫌いにならないこと、心や体に負荷を与えないような診療を心がけています。

昔は、子どもが歯医者を嫌がるのは当たり前で、無理矢理でも治療を行うというような考えで歯科治療が行われていました。

それから数十年が経ち、怖くて歯科医院に行けない大人が増えてきています。そういった人たちのほとんどは、子どもの頃の歯科医院でひどいことをされたというトラウマを抱えています。

親心としては、虫歯は早く治したほうがいいと思うのは当然です。しかし、心の傷を抱えてしまった場合、その傷は虫歯よりも治すのが大変なものになります。結局、その後の歯科検診に行かなくなり、虫歯の再発を繰り返すことが多いのです。

当院のお子様の患者さんのほとんどは最後まで押さえつけられたり、泣いたりせず治療を終えることができます。

今回は子どもの治療の時に保護者の方に気をつけて頂きたいことをご紹介します。

歯科治療でお子さんが泣くことや怖がることを予防する

子どもは怖いことや初めてのことに敏感です。歯医者さんが怖いと思っている子は、何かしらの原因があります。次にやってはいけないことをいくつかご紹介いたします。

・歯医者さんを怖いところというイメージをつけている

『言うこと聞かなかったらと歯医者さんに連れて行くよ。』など罰として歯科治療を引き合いに出すことはやめてください。

・事実と異なることを伝えている

『今日は何もしないから』『全然痛くないよ』など事実と異なることは言わないでください。実際に治療が始まると、お子さんは騙されたと感じて、それ以降歯科治療に強い抵抗を示すことがあります。

・子どもに心の準備をさせていない

歯医者さんに行くことを事前に伝えて、心の準備をさせてあげてください。いきなり歯医者さんに連れて来られると必要以上に身構えてしまい、恐怖心を抱いてしまいます。

・治療を嫌がる子供を叱る

歯科の治療は大人でも緊張するものです。治療ができない日もあるかもしれませんが決して怒らないでください。そこまでできたことを褒めてあげてください。『口を開けれて上手だったね。』『椅子に座れてすごかったね。』などです。『どうしてできないの』などは言わないようにお願いします。

・ネガティブな声かけをしている

治療中は、上手だね、すごいね、かっこいいねなど子どもが安心する、やる気になる声かけをしてください。「かわいそうに」、「痛かったね」などのネガティブな声かけや、「痛くないから」「何もしないから」など嘘の声かけは控えるようにしてください。

 

どうでしたか?いくつか当てはまることはありましたでしょうか。

このように歯科治療前後の身近な人たちの声かけで、子どもの歯医者さんに対する反応は変わります。

ひとつも当てはまらなかったという方は、いつお子さんが歯医者に行ってもスムーズに治療が行えると思います。

当てはまるところが多かったという方は今日からぜひ実践してみてください♪

アクロスモール春日歯科では、皆さんの大切な歯を守ることができるようになるべく削らない、抜かない、精度の高い治療を行っていますので、ご興味がある方は、いつでもご相談ください。

春日市の歯医者|医療法人 医仁会 アクロスモール 春日歯科

日付:  カテゴリ:医院ブログ

歯って何歳ごろ抜けるの??生えてくるの??

お子様の歯について、

「何歳になったら抜けるんだろう?」

「何歳になったら生えてくるんだろう?」

と疑問に思ったことはありませんか?
お子様の歯に関するご不安・ご心配は尽きませんよね。

個人差はもちろんありますが、「いつ歯が抜けるか」、「いつ歯が生えてくるか」というのは大体決まっています。

 

子供の歯(乳歯)はいつ生えてくる?

赤ちゃんは1本も歯がない状態で生まれてきます。
最初に生える歯は下の前歯で、生後6ヶ月ごろ生えてきます。その後、前から奥の方へ段々と生えていき、およそ2歳半で全ての乳歯が生えそろいます。
乳歯は全部で20本あります(上下10本ずつ)。

子供の歯(乳歯)はいつ抜ける?

生えてきた順番と大体同じ順番で乳歯は抜けていきます。

6歳ごろに初めて乳歯が抜けて歯の生えかわりが始まり、11〜12歳で全ての乳歯が抜け落ちます。

大人の歯(永久歯)はいつ生えてくる?

一番最初に生えてくる永久歯は下の前歯もしくは下の奥歯で6〜7歳ごろに生えてきます。

その後段々と生えかわりが進み、12〜13歳で全ての永久歯が生えそろいます(親知らずは含めず)。

永久歯は全部で28本あります(親知らずを含めると32本になります)。

乳歯が抜けてからなかなか永久歯が生えてこない?

乳歯が抜けてから約3ヶ月以内に永久歯が生えてきます。

自然に抜け落ちたのではなく、大きな虫歯があったなど、何か理由があり乳歯を抜歯していた場合、永久歯が生えてくるまでに3ヶ月以上かかることもあります。

長期間歯がない状態が続くと歯並びが崩れたり、良くない舌癖がついたりするので、保定装置と呼ばれる抜けた歯のスペースを確保しておく装置をつけることがあります。

 

先天性欠如

歯がなかなか生えてこないとき、そもそも歯が存在しない場合が稀にあります。

このように本来あるはずの歯が存在しないことを先天性欠如と言います。

先天性欠如が起こりやすいのは、親知らずや上顎側切歯(上の前から2番目の歯)、上下顎第二小臼歯(上下の前から5番目の歯)です。

先天性欠如がある場合、歯並びが崩れたり見た目や噛み合わせに影響を与えたりするので、矯正治療や補綴治療(差し歯やインプラント)が必要になることがあります。

親知らずは現代の日本人の顎の骨格、現代の食事では不要なことが多いので、親知らずが先天性欠如していても特に問題はありません。

 

まとめ

「歯がなかなか生えてこない」

「反対側は生えてきたのにもう片方は生えてこない」

「乳歯の後ろから永久歯が生えてきた」

お子様の歯に関して様々なお悩み・ご心配があるかと思いますが、経過観察で良い場合、矯正治療が必要な場合、乳歯の抜歯が必要な場合など様々なケースがあり、それらは実際にお口の中をみたり、レントゲン写真を撮ってみないと診断はできません。

お子様の歯に関して、お悩み事がありましたらぜひ一度ご相談ください。

また、乳歯や生えたての永久歯は虫歯になりやすく虫歯の進行スピードも速いですので、しっかりと仕上げ磨きをしてあげてくださいね。仕上げ磨きについて詳しくは「https://www.total-dc-kasuga.com/★年齢別★仕上げ磨きの方法について/」の記事をご覧ください。

 

24時間ネット予約:https://www.genifix.jp/total_dc_kasuga-caa/p/login/

電話:092−589−7007

 

春日市の歯医者|医療法人 医仁会 アクロスモール 春日歯科

日付:  カテゴリ:医院ブログ

コロナ禍で歯が悪くなる人が増加?!そのワケとは?

ここ数年コロナウイルスが猛威をふるい、旅行や外食、イベントなどの様々な自粛が行われました。外出しにくくなった中で、歯が悪くなる人が増えたというデータも出てきています。これはなぜなのでしょうか。

歯科健診に行かない人の増加

欧米の歯科健診に通う割合ですが、スウェーデンが90%、アメリカでは80%になります。それに比べ日本の割合は2%となっています。このデータを受けて、日本も8020運動などを行い、定期検診に行く方が増えてきていました。しかしその矢先にコロナウイルスの蔓延拡大によって、また急激に減少してしまいました。

それに伴い虫歯の発見が遅れ、早期に治療できずに、悪化してしまう人が増えているのです。

治療を中断してしまう方の増加

歯医者さんは何回も通わないといけないというイメージがある方も多いと思います。一度虫歯ができてしまうとなかなか1回で治せないことが多いです。

今回のコロナウイルス蔓延によって、治療途中の患者さんの受診控えが全国の歯科医院で起きました。

治療途中の場合、仮詰めや仮歯で次の診察日まで待つことがほとんどなので、しばらく受診されないと、それらが取れて、状態が悪化します。

仮詰めが取れていなくても、汚れやばい菌は内部に侵入しますので状態は悪くなってしまうのです。これによって、歯が残せなくなってしまった方もいらっしゃいます。

みなさんの大切な歯を守るために

昨今は技術が進歩してきており、インプラントなどの予後がかなり高くなってきています。歯を失っても、入れ歯やブリッジ、インプラントをすることでまた噛めるようにはなりますが、それでも一番長持ちするのはご自身の歯です。インプラントは一生持つ訳ではありませんし、保険も使えないため高額です。ご飯を美味しく、トラブルが少なく使えるのは、やはり生まれ持った歯なのです。

みなさんの歯を守るために重要な3つのポイントは

1.ホームケア

私たちが毎日お口のお掃除をできればいいのですがなかなかそういうわけにもいきません。やはり一番重要になるのはお家でのケアです。

2.定期検診

自分の口の中は身近なようで、意外と詳しくわからないものです。虫歯はないと思っていた方でも、虫歯が見つかることもあります。また、歯周病は痛みもなく進行していきますので、ブラッシングでは落とせない歯石をしっかり落として歯周病を予防する必要があります。

3.早期発見・早期治療

虫歯があるとわかっていても、治療に踏み出せないこともあります。しかし、一度虫歯になってしまうと、初期の虫歯以外であれば、どんどん進行していきます。初期の虫歯と思っていても、内部で進行していることも多いです。虫歯が見つかった場合は、治療した方がいいのかどうか歯医者さんに行って確認してもらいましょう。

 

いかがだったでしょうか?コロナ禍で歯医者さんに行くのが不安という方もまだまだいらっしゃるかもしれません。アクロスモール春日歯科では、しっかりとした感染対策をおこなっておりますので、安心して歯科治療を受けることができます。

→当院の感染対策についてはこちら

皆さんの大切な歯を守ることができるようになるべく削らない、抜かない、精度の高い治療を行っていますので、ご興味がある方は、いつでもご相談ください。

春日市の歯医者|医療法人 医仁会 アクロスモール 春日歯科

日付:  カテゴリ:医院ブログ

生えたての歯は虫歯になりやすい!フッ素とシーラントで予防を!

虫歯になりやすい歯として、生えたての大人の歯(永久歯)があります。

生えたての永久歯が虫歯になりやすい理由
  • 歯が未成熟
  • 溝が複雑で深い
  • 他の歯より背が低く歯ブラシが当たりにくい

主にこの3つの理由により生えたての永久歯は虫歯になりやすいんです。

また、歯がまだ未成熟なため、虫歯の進行スピードが速いというのも生えたての永久歯の虫歯の特徴です。

長い付き合いとなる大人の歯ですからなるべく虫歯にならないよう予防したいですよね。

今回は生えたての永久歯を虫歯から守るための方法をご紹介していきます。

 

シーラント

虫歯ができやすい箇所の一つに奥歯の噛む面の溝があります。

特に生えたての永久歯の溝は構造が複雑で溝も深いため汚れが溜まりやすく、非常に虫歯ができやすいです。

構造が複雑で溝が深いのでしっかり歯磨きをしていても歯ブラシの毛先が溝の一番深いところまで届かないこともあります。このような場合どれだけ丁寧に歯磨きを頑張っていても汚れを取りきれず虫歯ができてしまいます。

そこで行いたいのがシーラントです。

シーラントとは、歯の溝を樹脂系の材料で埋める処置です。溝を埋めたら汚れも溜まりにくいし歯ブラシの毛先も届きやすくなるでしょ?という考え方です。

溝のみを埋めるので、噛み合わせに影響を与えることはありません。また、歯を削ることもありませんので非侵襲的で安心です。

また、シーラントにはフッ素徐放性という性質があります。フッ素をジワジワと放出することによる虫歯予防効果も期待できます。

デメリットとして、シーラントが剥がれてしまうことがあります。

歯を削ってはいないので剥がれてしまっても元通りの歯が出てくるだけで何も問題はないのですが、虫歯予防効果は無くなってしまうので、シーラントが剥がれたらまたシーラントを詰めなおします。シーラントをしたら終わりではなく、歯医者さんに定期検診に来てくださいね。

シーラントをした歯ではシーラントをしていない歯に比べて4年以上で60%も虫歯予防効果があることがわかっています。

 

フッ素

虫歯予防の代表格!フッ素です。

フッ素の虫歯予防に対する効果
  • 歯に取り込まれ構造を丈夫にする
  • 歯の再石灰化を促進する
  • 細菌の活動を抑制する
フッ素の活用法
  • 歯磨き粉
  • ジェル
  • フッ化物洗口剤
  • 歯科医院でのフッ素塗布

歯磨き粉、ジェル、フッ化物洗口剤はおうちでできる方法です。歯科医院で使うフッ素は高濃度なので年に何回か、歯科医院でのみ塗布可能なものです。

 

フッ素って危険なの?

インターネットで「フッ素」と入力すると予測変換で「フッ素 体に悪い」などと出てきます。

フッ素が危険で体に悪いのは本当なのでしょうか?

確かに、フッ素を過剰に摂取すると中毒症になってしまいます。

フッ素中毒症には慢性中毒と急性中毒とがあります。

慢性中毒は多量のフッ素を長期にわたって摂取した場合に起こるものです。

フッ素が豊富に含まれている井戸水を飲み続けている方に起こる場合があります。

日本では水道水に含まれるフッ素の量に規制があります。そのため、日本においては水道水を毎日たくさん飲んでいてもフッ素の慢性中毒症になることはありません。

急性中毒症はフッ素を一度に大量に摂取した時におこるものです。

腹痛や嘔吐、下痢、痙攣などの症状を起こします。

しかし急性中毒症を起こすにはかなり大量のフッ素を一気に摂取しなければなりません。

フッ素入りの歯磨き粉を1本丸々一気飲みしなければならないくらいです。

歯磨き中に誤ってお口の中の歯磨き粉を飲み込んでしまった程度ではなんの問題もありません。

歯科医院やおうちで通法に従い使用する分にはフッ素が体に害を及ぼすようなことはないでしょう。安心してフッ素を使っていただければと思います。

 

奥歯の永久歯が生えてくるのは一般的に6歳ごろと12歳ごろです。痛みがなくても検診のご予約だけでも大歓迎です。大切な永久歯を虫歯から守るために、ぜひ一度歯科医院へお越しください♪

 

24時間ネット予約:https://www.genifix.jp/total_dc_kasuga-caa/p/login/

電話:092−589−7007

春日市の歯医者|医療法人 医仁会 アクロスモール 春日歯科

日付:  カテゴリ:医院ブログ

安心して治療が受けられる!笑気(しょうき)麻酔はご存じですか?

皆さんは「笑気(しょうき)ガス」をご存じでしょうか?笑気ガスとは全身麻酔にも使用される吸入麻酔薬の一種で、正式には「亜酸化窒素」といいます。ガスを吸った患者さんが、笑ったような表情になることからそう呼ばれるようになったそうです。弱い鎮静・睡眠作用をもつ無色透明の気体でほのかに甘い匂いのするのが特徴です。吸入されると速やかに効果が現れ、中止すれば直ちに排泄されるという性質も持っています。そのためほとんどの場合、吸入中止後数分で帰宅可能です。主に歯科治療に対し不安や緊張がつよい方(歯科治療恐怖症)やお子様の治療時に用います。

どんな方に使用するのか?

  • 歯科治療に対して恐怖や不安が強い方
  • 緊張感が強い方
  • 高齢の方
  • 嘔吐反射(口に治療器具が入るとえづきやすい)のある方
  • 高血圧や心疾患をお持ちの方
  • 疼痛性ショックを起こしやすい方

笑気ガスが使えない(向かない)方

  • アレルギー性鼻炎や鼻詰まりで鼻呼吸できない方
  • 中耳炎の方
  • 妊娠、授乳中の方
  • 呼吸器系疾患のある方
  • 肺、腸閉塞がある方
  • パニック障害の方
  • 過換気症候群の経験のある方
  • てんかん既往のある方
  • 2ヶ月以内に眼科手術を受けた方

笑気吸入麻酔下での治療の流れ

笑気を使用して、実際にどのように治療が行われているのか、簡単な流れをご紹介致します。

  1. 笑気吸入装置に繋がった専用のマスクを鼻に装着します。
  2. 鼻呼吸して笑気ガスを吸入します。
  3. 効果が現れるまで3〜5分ほど待ちます。
  4. 笑気ガスを吸入し続けながら治療をしていきます。
  5. 必要に応じ局所麻酔(注射の麻酔)も併用します。
  6. 治療終了後、一旦酸素を吸入します。
  7. 意識がしっかり戻るまで数分間安静にします。
  8. ふらつきがなく気分も悪くないことを確認して、ご帰宅です。

安全性

笑気には毒性はなく、副作用のほぼないと言われており、お子様からお年寄りまで、幅広く使用することができます。血中からの排泄が早いため治療後の回復が早く、体内で分解されることなくそのまま排泄されます。なので呼吸器系、肝臓、腎臓、代謝系などの負担をかけることはありません。また、鼻から気体を吸うだけなので、点滴の注射が苦手なお子様も安心して治療が受けられます。笑気ガスで痛みがなくなる訳ではありませんが、緊張状態を和らげるので、患者様の負担を軽減させることができます。

歯科治療において不安や恐怖心がつよい方、嘔吐反射がつよい方、歯医者が苦手なお子様の治療をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

春日市の歯医者|医療法人 医仁会 アクロスモール 春日歯科

日付:  カテゴリ:医院ブログ

「できるだけ歯を削りたくない、できるだけ歯を残したい」という方へ

当院は「できるだけ歯を削らない、できるだけ歯を抜かない」治療を第一に掲げています。

そのため、歯を残したいというご相談を受けます。

以前は歯科医療の発展も乏しく、治療法が少なかったので「歯が痛くなったり駄目になれば、すぐ抜いて入れ歯にする」ことが多かったです。

歯を1本抜くだけでも、他の歯への負担が大きくなるため、また1本、また1本と次々に歯がだめになり、ゆくゆくは総入れ歯になってしまう、というのが以前の歯科治療でした。

ここ最近は、患者さんたちの歯への意識が高くなっていること(デンタルIQ)、医療の発展により歯科治療の技術が向上し、以前抜いていた歯でも抜かずに残せることが増えてきました。現在の主流はMI(Minimal Intervention)という概念です。

 

MI(Minimal Intervention )とは

「できるだけ歯を削らず、できるだけ神経を取らず、生まれもった歯をできるだけ残るよう、歯の寿命を縮めない」

という考え方です。

当院もこのMIの概念に基づき治療を行っておりますので、むし歯のみを削り、できるだけご自身の健康な歯が残せるように努めております。

今までは神経が残せなかった歯や、他院では抜かないといけないと言われた歯も
正しい診査診断を行った上で、その歯に適した治療法をお伝えさせていただいております。(例えば、直接覆髄、エクストリュージョン、クラウンレングスリング、再植など)

 

ただし、残念ながらすべての歯が神経を残せる、歯を抜かないで済む訳ではありません

MIの概念に基づいたとしても、歯を削らないといけない場合はあります。それは「むし歯」です。

現在の歯科治療ではむし歯に対しては基本的に切削という方法でしか治療はできません。(3MIX治療やドックスベスト治療というのも以前はありましたが、有効性は認められず主流にはなりませんでした。)

そして菌に感染している神経に関しても、切除するしかありません。炎症が起きているだけの神経(少し神経が過敏になっているような状態)であれば、切除する必要はありませんが、腐ってきている神経は残しておくと感染が広がっていきます。

また、むし歯、神経に対しては抗生剤などの薬も効果はありませんので、やはり従来からの切削という方法での治療が必要になります。

MIの概念に基づいた治療は

  1. 健康な歯や神経は削らない。抜かない。
  2. 逆に虫歯に感染してしまった歯や神経は切除する。(再石灰化可能な初期むし歯は除く)

みなさん①に目が行きがちですが、②も非常に大事になります。

初期虫歯以外の虫歯をそのままにしておくと、どんどん虫歯が広がりかえって削らないといけない部分が増えたり、残せた歯が残せなくなってしまうためです。

健康な口腔内を継続させるために、やむなく切削をしなければいけないこともあるのです。

また、「他の歯科医院で抜歯しかないと言われた」という場合でも、歯の状態によっては抜かずに済むこともありますので、一度拝見し診査診断をさせていただければと思います。お気軽にご相談ください。

※診査診断を行った上で、残念ながら歯が残せない場合もございます。

あまりオススメはできませんが、残せない歯の抜歯をせずに、メンテナンスで経過を見ていくことも一つの選択です。

その際のメリット・デメリットについてもお話させていただいております。

 

メリット

・痛みがなければ不便なく噛める。

デメリット

・歯の状態は日に日に悪化していく。

・むし歯の菌、歯周病の菌が原因で、いつ痛みがでるかわからない。(もしかすると大事なイベントの前に痛んだり、腫れたりケースもあります。)

・むし歯の菌、歯周病の菌が血液を経由して全身に感染し、腫れて痛みが強くなったり、最悪の場合、菌血症、敗血症という病気になる可能性がある。

・むし歯や歯周病の菌が歯槽骨という骨を破壊しながら少しずつ広がるので、将来、抜歯後にインプラントなどの処置が出来なくなる可能性や人工骨を増やす処置が追加で必要になる可能性がある。

・その歯だけではなく、周囲の歯もむし歯の菌、歯周病の菌に感染してしまう可能性がある

 

最後になりますが、

ご自身で痛みや腫れを感じるくらいのむし歯はすでにかなり進行しており、神経が残せなかったり、最悪の場合、歯を抜かないといけないくらい状態が悪くなっていることが多いです。

「生まれもった歯をできるだけ残したい、歯の寿命を縮めたくない」と思われている方は「痛み」「腫れ」などの症状が出る前に検診を受診しただいた方がより長く歯の健康を保つことができます。

アクロスモール春日歯科は、皆さんの大切な歯を守ることができるようになるべく削らない、抜かない、精度の高い治療を行っていきます。

検診のご予約をお待ちしております。 TEL:092-589-7007 、web予約も承っております。

 

春日市の歯医者|医療法人 医仁会 アクロスモール 春日歯科

日付:  カテゴリ:医院ブログ

歯の神経をとらずに残す治療 MTAセメントについて

むし歯が大きくなり、歯の内部の神経や血管(=「歯髄」)に到達してしまうと、歯の根っこの治療(=「根管治療」)が必要になります。しかし近年、むし歯が大きい場合でも、特殊な歯科用セメントを用いて神経を生きたまま保存する治療ができます。今回は歯の神経を温存する際に使用するMTAセメントについて紹介します。 MTA(Mineral Trioxide Aggregate)セメントとは1998年に米国で販売され、日本では2007年に薬事認可され販売を開始した歯科用セメントです。 MTAセメントは

  1. 生体への親和性が高い
  2. 封鎖性が高い
  3. 殺菌作用がある

といった特徴がありこれらの理由から、細菌が神経まで到達してしまった歯の神経の保護や、ひびが入った歯、内部で穴が開いてしまった歯の治療の際に使用されます。 では、歯の神経を残すことでどのようなメリットがあるのでしょうか? 簡単に言うと、歯の寿命が長くなります。   まず、歯の神経を温存せずに治療を進めた場合のお話をします。 歯の神経を抜いた後は「根管」と呼ばれる神経の部屋の掃除を行います。しっかりきれいな状態になるまで、何度か洗浄・消毒を行います。歯の中の菌や汚れを完全に取り除いた後は、むし歯が再発しないように根管に薬を詰めて塞ぎ、歯に被せをして治療が終わります。 歯の神経をとると以下のリスクがあります。 ①歯が割れやすくなる 歯の神経をとった歯は、残っている歯質が少なくなり割れやすくなります。割れ方次第では歯が残せない場合もあります。 ②むし歯のリスクが高くなる 被せ物が劣化すると歯との隙間ができむし歯ができやすくなります。また、被せ物の内部でむし歯が広がっても気付きにくいため、発見が遅れることがあります。 ③歯の変色が生じる 神経をとってしまうと血液循環がなくなり、象牙質と呼ばれる歯の組織が変性し、歯の色が暗くなります。特に前歯で目立ちやすいです。 ④再治療が必要になることがある 根管治療で細菌のとり残しがあったり、再度むし歯ができると根っこのなかで感染を起こし、再治療が必要になることがあります。 結論、歯の神経をとると歯の寿命は短くなります。歯の神経を温存することで、これらのリスクを回避することができます。また、通常の根管治療を行う場合に比べて、治療回数も少なくて済みます。   MTAセメントを使用するデメリットはあるのでしょうか?

  1. すべての症状において使用できるわけではない
  2. 材料費が高価で保険外診療になる

すでに神経が死んでしまっている歯、神経の大部分にまで感染が起こっている歯には使用することができません。あくまで生きている神経を保存するために用いる材料であり、なくなった神経がセメントによって再生するようなことは起こりません。また100%必ず成功するわけではないため、MTAセメントを使用しても、残念ながら神経が温存できないケースもあります。高価な材料であるためコストがかかります。

MTAセメントの使用が適応になる場合は、以上のメリットとデメリットを考慮していただいた上で、患者様に決めて頂いております。

歯の神経を残したい」「歯をたくさん削りたくない」「自分の歯をできるだけ長く使い続けたい」というご希望がございましたら、まずは当院までご相談ください。

春日市の歯医者|医療法人 医仁会 アクロスモール 春日歯科

日付:  カテゴリ:医院ブログ

実は恐ろしい!歯周病!!

歯周病という言葉を皆さんご存知かと思います。一昔前は歯槽膿漏とも呼ばれていました。日本人の40歳以上の約8割の人が歯周病だとも言われています。そして歯を失う原因の第一位がこの歯周病です。

歯周病でよくみられる症状に以下のようなものがあります。

  • 歯茎がブヨブヨしている
  • 歯茎が腫れる
  • 歯茎が下がって歯が長くなった
  • 歯がグラグラする
  • 歯茎から血が出る
  • 口臭が気になる

このような症状にお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか。そしてこれらを年齢のせいにして諦めている方、放置している方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

「歳をとったら歯が抜けるのはしょうがない」という考えは古い考え方になってきています。歯周病を予防・治療し、「自分の歯をなるべく多く残し、一生自分の歯で食事ができるように」、というのが最近の考え方です。

 

歯周病は細菌感染により歯茎や歯を支える骨などが溶かされてしまう病気です。一度溶けてしまった骨を元に戻すのは非常に難しいです(不可能なケースもあります)。なので、いかに歯周病を予防するか、進行を止めるか・遅らせるかということが非常に大切になります。

歯周病の予防、基本治療はご自身によるお口のケアと歯医者でのクリーニングの2つがあり、どちらが欠けてもいけません。

時間をかけてしっかり歯磨きしているつもりでも、案外いつも磨けていない箇所があるものです。なので、磨き残しの部分やおうちでのセルフケアではどうしても届かないような部分を歯医者できれいにクリーニングいたします。また、歯磨きの苦手な箇所の指摘やその対策方法などの指導をいたします。歯周ポケットの中を狙ったブラッシング方法や歯茎をマッサージするブラッシング方法などもあります。磨き残しのチェックをしたりブラッシング方法の指導をしたりすることで、日々のセルフケアの効果もぐんと上がります。

歯周病と全身の繋がり

実は歯周病という病気は歯がグラグラする、歯が抜けるだけではなく、全身に恐ろしい悪影響を及ぼす可能性があるんです。

お口の中の細菌が、誤嚥(お口の中のものが気管や肺に入ること)したり血流に乗って全身に運ばれることで、様々な疾患を引き起こします。

  • 肺炎
  • 糖尿病
  • 早産・低体重児出産
  • 骨粗鬆症
  • 動脈硬化
  • 心内膜炎、狭心症、心筋梗塞
  • 脳梗塞  など

たかがお口の中の病気と侮ることなかれ。歯周病がこんなにも全身に悪影響を及ぼすことを皆さん知っていましたか?

また、反対に全身の状態が歯周病に影響を与えることもあります。

歯周病を進行させる因子

  • 糖尿病
  • 喫煙
  • 歯軋り、食いしばり、噛み締め
  • 不適合な被せ物、詰め物
  • 不規則な食習慣
  • ストレス
  • 骨粗鬆症、ホルモン疾患などの全身疾患
  • 薬の長期服用
  • 口呼吸
  • 免疫抑制剤の服用、または免疫低下の状態

改善が困難な項目も中にはありますが、改善可能な項目から少しずつ改善していきましょう。

 

また歯周病は「Silent Disease」とも呼ばれています。直訳すると「静かなる病気」となります。これは歯周病が、痛みなどの症状がなく静かに進行していくのでこう呼ばれています。

歯がグラグラしてから歯医者に行っても、すでに状態が悪くなっており、その歯は残せないかもしれません。

症状がないから自分はまだ大丈夫だと思っているそこのあなた、歯医者で一度歯周病の検査をしてみませんか?

アクロスモール春日歯科では検診のご予約も大歓迎です。

 

24時間ネット予約:https://www.genifix.jp/total_dc_kasuga-caa/p/login/

電話:092−589−7007

春日市の歯医者|医療法人 医仁会 アクロスモール 春日歯科

日付:  カテゴリ:医院ブログ