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肉眼を超えた治療?!マイクロスコープって何?

昨今の歯科治療ではマイクロスコープを併用した治療が増えてきています。マイクロスコープを今まで聞いたことがない人や見たことがない人いらっしゃると思います。今回はマイクロスコープがどのような設備なのか、使うことによるメリットなどを紹介していこうと思います。

昔の歯科治療は肉眼で行うのが普通でした。それがいつしかルーペをつけて行うようになり、ルーペの倍率も上がっていき、現代ではマイクロスコープを用いるまでになりました。

 

歯科用ルーペ

まずは歯科用のルーペですが、低倍率のものから10倍くらいの倍率のものまであります。歯科医師が用いるルーペは3倍〜5倍までのものを使うことが多いです。これは高倍率のルーペは拡大率は大きいですが、反対に視界の明るさが暗くなるためです。

歯科用ルーペのメリットは、操作性がよいため、治療の効率がマイクロスコープよりも高く、持ち運びができるので、どこの診療室でも使えるところです。さらにマイクロスコープは物を立体的に見ることが苦手としていますが、ルーペは物を立体的に見ることができるので、形を整える場合などに適しています。

 

マイクロスコープ

マイクロスコープとは、手術用顕微鏡と言われており、歯科の他に眼科や脳神経外科などでも使用されている設備です。鏡筒を通して、治療部位を見るので、影ができることなく明るい環境で治療が行えます。大型のため、移動ができない

肉眼で見える限界はおよそ0.1mmくらいで、細い髪の毛程度のものまでしか見えません。歯科治療では、髪の毛よりも小さいものを見ることも多く、肉眼のおよそ20倍で見えるマイクロスコープは治療の成功率を高めます。

また、マイクロスコープは非常に明るいライトを搭載しています。歯科用ルーペ下では、光が届きにくく、暗くて見えにくい箇所も、明るく照らすことができます。

 

アメリカでは肉眼の治療はほぼ行われない

アメリカではほとんどの歯科医師が歯科用ルーペもしくはマイクロスコープを使用しています。

しかし、日本では歯科用ルーペの使用率が10%程度、マイクロスコープの使用率は5%程度との普及率となって言われています。

つまり歯科治療を行うためには、ルーペやマイクロスコープは欠かせなくなってきていると言っても過言ではありません。

マイクロスコープの使用により、肉眼では見えなかった虫歯や歯石を捉えることができ、歯の亀裂や、汚れや段差、適合不良の詰め物などを発見することが容易になり、精度の高い治療や、なるべく削らない治療が可能になっています。

デメリットは、

移動ができない、または困難なため、限られた診療室でしか使えない。

物を立体的に捉えにくいので、歯の形を整えたりすることは不向き。

操作性が悪く、視野も狭いので、治療時間がかかる。

などがあります。

 

以上のようなデメリットもありますが、肉眼を超えたものを見ることができるので、メリットは大きいです。

ご興味がある方は、いつでもご相談ください。皆さんの大切な歯を守ることができるようになるべく削らない、抜かない、精度の高い治療を行っていきます。

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